
採用面接のとき健康面の質問をしても良いの?
新しく人を採用する際、能力や経験ももちろん大切ですが、一緒に長く働くことを考えると、「健康面」が気になるのは、当然のことでしょう。
例えば、飲食業などでは、シフトが昼・夜とバラバラな勤務に対応できるかどうか、長時間の立ちっぱなしに耐えられるかどうか、調理にもかかわる場合、ハードな動きに耐えられる体力があるか・・など、聞いておきたいことは色々出てくるのではないでしょうか。
結論、聞いても問題ありません。ただし、配慮が必要です!
応募者の中には、健康面を聞いてくるなんてプライバシーの侵害だ!などと言われる方も出てくるかもしれませんが、そんな時こそ慌てないでください。以下のポイントを押さえてしっかり対応いただければと思います。

1)健康面の質問がなぜ必要なのか、「必要性」を説明
まず必要性や理由を説明することで、面接者に安心してもらうことが大切です。
面接者は、回りまわってお客様となり得る可能性があります。そういった意味でも丁寧な対応が無用なトラブルを避けることにも繋がります。
<必要性の例>
・長時間立ちっぱなしで足腰に負担がかかることなどを伝え、継続して勤務してもらえるかどうかを確認したいから
・会社側で配慮が必要な事項があるかどうかを確認したいから など
2)書面で確認する
センシティブな内容のため、同意を得ておくことが大切です。強制はできないため、書面で上記1)の必要性と質問事項を記載した書面を用意しておき、差し支えない範囲で記載してもらいましょう。
<確認内容例>
・健康状態を「良い・普通・不安」といった形で記載し〇をつけてもらう
・残業が可能かどうか
・持病や通院の状況など
3)質問は業務上必要な範囲内のみ
あくまで仕事をする上で関係のある「業務に必要な範囲に限定」しておくことが重要必要です。全く関係のない質問や、興味があるからと不必要に詳細な情報を求めることはしないでください。
昔は許されていたことが、今は許されていないことが増えています。必要な配慮をして、是非とも良い人材の採用に繋がりますように。
具体的な相談をしたいといったことがあれば、お問合せよりご連絡ください。